CHARITY REPORT -2022-


耳に微炭酸は、「経費を除いた収入のすべてをチャリティーに充てる」として、2022年3月3日に活動を開始しました。
そして約1年が経ち、私たちが特に応援したい「子ども」と「貧困」に関して取り組んでいる団体や個人を全国から6つ選ばせていただき、計 ¥71,925- を寄付することができました。
最初の1年、ひとまずやりたかったことを形にできて、清々しい気持ちです。
これも応援してくださる皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。
これからも我々は音楽を入口に、よりよい暮らしや生き方を皆さんと一緒に考えていきたいなと思っています。

また次の1年頑張っていこうと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

細かな内訳等は以下に記していますので、少々長いですが、ご一読いただければ幸いです。

耳に微炭酸
大善院 かんのんいち

寄付および支援先

以下を選択すると、選んだ想い等が表示されます。
耳に微炭酸の最初のLIVEは「かんのんいち」で始まり、1周年の節目も「かんのんいち」で迎えることができた最初の1年。
この場所で育ててもらったように思います。

そして、「かんのんいち」や「あそべっそう」を主催している、マッチャンハナチャンの活動は「平和活動」だと感じています。

「かんのんいち」は、愛知県常滑大善院にて奇数月に行なわれるお祭りです。
行けば自然と笑顔になれて、ホクホクして、開けた自分が居ることに気づきます。
遠くからでもここを求めてやってくる人々がいて、みんなから愛されて必要とされる場所。
そこを守ること、続けることが平和を創ることだと思いました。

また、今ほぼ一から改装している「あそべっそう」も、「地域で、みんなで子育てしていこう」という場所づくりです。
一から改装をしながら、みんなの手で作り出していこうとしています。
少しでも気になったら、あなたもぜひ加わってみてください。
クラウドファンディングの中から、島根県大田市のNPO法人「文化のタネ」のプロジェクトを選びました。

島根県大田市は人口約3万2千人、15~19才の若者は約1,200人です。
若者の集まれる場所が少なく、いわゆる「居場所」的な施設もなく、中高生は図書館や公共施設のエントランスホールなどで時間を過ごすことが多いそうです。
一見普通に生活をし、学校にも通っている子どもの中には、家庭環境になんらかの問題を抱えながら、つらさを我慢して過ごしていることがあります。

若者支援として、フリースクールや放課後等デイサービスなどもありますが、それらは親がバックアップする形で通うことができるものです。
親が無関心であったり、子どものやりたいことに対して非協力的であったりすると、その子どもは支援の網からこぼれてしまいす。
子どもが自分の意志で訪れることができ、第三者であっても「自分に関心を示してくれる」大人に出会えることがこの課題解決に繋がるのではないか、との考えからこのプロジェクトが動き出しました。

また、併設する美術館は、若者たちへの文化的な刺激を与えるだけでなく、大人の寛容性や他者理解の促進・向上に文化芸術が効果的であるという側面もあるそうです。
若者と地域の大人の交流の拠点となり、地域の大人の寛容性や他者理解が進むことで、ひとりぼっちの人をつくらない街へつながると感じます。

このプロジェクトに目が止まったのは、「コロナ禍で子どもの自殺が増加してしまった」ことが理由にあります。
2022年に自殺した小中高校生は514人となり、過去最多となりました。特に高校生の自殺が多いです。
もうすぐ成人、社会人になるという時に、希望を見いだせず、それを拒むかのように命を断っている子たちがいる。
本当に胸が張り裂けそうになります。ただただ何もできない大人として申し訳ない気持ちになります。
思春期になると家族に話しにくいことも増えていきますし、こういった仕組みづくりの必要性を感じます。

カフェでは低価格で飲食ができますが、お手伝いをすることで対価とすることもできるそうで、誰でも利用しやすくなっています。
また、美術館というのにも惹かれました。芸術は大好きで、音楽にも生き方にも大きな影響を受けています。
若いうちからたくさんの考えに触れることはとても良いことだと思います。リノベーションを皆でDIYでやっていく姿勢も素敵だなと感じます。
目標額に届かなくてもプロジェクトは実行されます。

島根県の人々にとって大切にされる場所になりますように。


小さな美術館×十代の居場所カフェ。ひとりぼっちをつくらない街の拠点をつくりたい
https://camp-fire.jp/projects/view/644535
主に発達障がいや不登校児の支援をする沖縄県認可の放課後等デイサービスをしている「ハイタッチ」。今年で開所7年目を迎えるそうです。

沖縄県は全国でも子どもの相対的貧困率が高く、3人に1人は貧困家庭だと言われています。
1人当たりの県民所得は全国最下位で、母子世帯の割合は全国で最も高いという現状があります。
旅行先として人気の高い沖縄ですが、沖縄に住む人からすると県外への旅行というのはハードルの高いものであるということを、このプロジェクトから気づかされました。
1年生からハイタッチに通って来た子たちが、6年を終える節目の時。感性の豊かな10代のうちに県外へ行かせたいと、初めての卒業旅行を計画したそうです。
ご家庭の経済的負担を考えて、クラウドファンディングという方法を選んでいます。

私(河合聖奈)も今、森のようちえんの保育スタッフとして子どもたちと関わっていますが、やってよかったと思えたことの1つに、どの子も同じように大切だなと思えたことです。
どこに住んでいても、人種の違いも関係なく、子どもの権利を守るのは大人の役割だと思っています。
だから、ハイタッチの子どもたちのことも応援したいと思いました。
子どもに限らずてすが、経験するということ自体に大きな価値があると思っているので、単発のプロジェクトへの寄付にも意味があると思っています。
「あなたの親だけでなく、あなたのことを大切に思っている人がいるよ」ということが伝わったら嬉しいです。
また、目標額に届かなくてもプロジェクトは実行されます。

沢山の刺激と感動を味わって、最高の卒業旅行になりますように願っています。


児童デイサービスの子どもたち~初めての飛行機に乗せて卒業旅行に連れて行きたい!~
https://camp-fire.jp/projects/view/654605
ひとり親、待機児童、働き方、孤独な子育て、障害児保育、赤ちゃん虐待死、病児保育といった子どもや子育てを取り巻く様々な問題に取り組んでいる団体です。
新しい仕組みを作り、すべての親子が笑顔で暮らせるあたりまえな社会を目指しています。

NPOとは非営利組織であり、自治会やボランティアなど民間の任意団体です。NPO法人は所轄庁の認証を受けた団体を指します。
認定NPO法人は、更に厳しい基準をクリアした団体のみに認められるもので、NPO法人が50,000あるのに対して認定NPO法人は1,200と、そのハードルの高さが伺えます。

信頼性と、仕組みづくりへのアプローチの重要性からこちらを選ばせていただきましたが、小規模の団体にも素晴らしい活動をされているところは沢山あると思います。
社会が複雑化し、地域ごとに課題が個別化している現代には、広く平等にサービスを提供する行政ではまかないきれない課題がたくさんあります。
民間のNPOだからこそ細やかな動きが取れると思います。
私たちも微力ながら応援していきたいです。


認定NPO法人 フローレンス
https://florence.or.jp
奈良県生駒市にある駄菓子屋さんですが、ただのお店ではありません。

チロル堂では、大人が「寄付(ドネーション)する」ことを「チロる」と呼んでいます。
お店の中では駄菓子だけでなく、お弁当やカレーなども販売していて、これらの代金を大人が支払うことで一部を「チロる」ことができ、こどもたちがワクワクする「まほう」に変わります。

店内には、18歳以下のこどもだけが一回100円で回すことができる、まほうのカプセル自販機があります。
カプセルに入っている「チロル札=100円」は、 1枚とは限らず2枚、3枚と入ってることもあり、運が良ければ100円でカレーも食べられるんです。

この仕組みの凄く良いところは、子どもの尊厳を傷つけることなく、貧困のサポートができるところです。
「困っている子が利用する場所」という表立った看板があると、本当に苦しんでいる子は行きづらいと感じる部分があると思います。
訪れる子どもたちの中にお腹を空かせた子がいたとしたら、その子もさりげなく、軽やかにサポートできる場所なんです。
そこには「地域で子育てしていきたい」という発案者の想いが込められています。

その取り組みが称賛され、グッドデザイン賞2022年度の大賞にも選ばれています。どんどん各地で広がっていくといいですね。


まほうのたがしや チロル堂
https://tyroldo.com
ボランティアでアフリカ支援に携わりながら、情報発信し続けています。

YouTubeチャンネルの登録者数は16万人を越えており、既にご存じの方も多いのではないかと思います。我々もYouTubeをきっかけに原さんを知りました。
現場を見ているからこそ語ることのできる真実や、バランス感覚の良さ、その伝え方にもとても共感が持てました。
目を反らしたくなるようなことにも、真正面から向き合っていく姿勢は、いつも謙虚で誠実で、原さんの話すことだから聴いてみたいという気持ちになります。

今の情報が溢れた時代、「誰が」発信しているかがとても大切になってくると思います。
最近もアフリカで最も貧しい地域に自ら足を運んでいます。
有名になった今でも、現地へ行くことをやめず、経験を自分の言葉の力に変えていくその行動力、本当に尊敬します。

私たちは子どもを産むまで社会問題に関心がなかったのですが、それは単純に「知らない」からというのが大きかったと思います。
当然、関心がないから調べないし、知らないのですが、知ってから関心を持つこともあるわけで、その入口を広げようとしているのが原さんだなと思うんです。

「遠い国で起きていることも自分と繋がっている」そのメッセージを伝え続けてくれています。
これからも応援し続けたいですし、彼から学びたいなと思います。


フリーランス国際協力師・原貫太を応援するサポーターズクラブ
https://community.camp-fire.jp/projects/view/599505

原貫太の国際協力ブログ
https://www.kantahara.com/

YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCLubQ17jEPLmYmfQ0KW7dGA

収支

<収入>

項目 金額 備考
CD ¥92,000
出演料 ¥43,734 寄付、投げ銭 含む
合計 ¥135,734

<支出>

項目 金額 備考
配信 ¥5,747 配信登録
CD製作 ¥21,968 プレス、配送料
ライブ準備 ¥31,020 出演料、フライヤー等
Webサイト ¥2,641 サーバー、ドメイン
消耗品 ¥2,280 ギター弦等
寄付 ¥71,925 内訳詳細は上記(手数料込み)
合計 ¥135,581